第231章

天瀬姫代が藤原邦達と手を組んだ?

それは島宮奈々未にとって、さすがに想定外だった。

いったん憶測は飲み込み、いったん戻って丹羽光世と改めて相談することにする。

病院へ戻ってから知ったのは、丹羽光世がすでに手術室に入っているという事実だった。今夜、このまま手術に踏み切る——そんな段取りになっていた。

大西茂も全身の消毒を終え、手術室へ入る直前だった。

「大西さん」

島宮奈々未が呼び止める。

「どうしてこんな急に? 手術は金曜日って——」

「誰かさんが待てないんだよ」

大西茂は深く息をついて、肩を落とした。

「島宮嬢は外で待ってろ」

「成功率は?」

「本来なら八割。だが今...

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